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▲真剣なまなざしをで指示をまつ子犬たち |
赤ちゃんの泣き声、男性のどなり声、掃除機の回る音……。
そんな生活音の中で数匹の子犬たちが行儀よく“おすわり”している。みなドッグトレーナーの指先をジッと見て、次の指示を待っている。すごい集中力。騒音にまどわされる子犬はいない。
ここは北堀江にある「犬のようちえん」。「人に対して唸る」「犬を見て吠える」「散歩がスムーズにいかない」「噛み癖が直らない」など、トラブルをかかえた犬たちが週に1~3回通園して生活ルールを学ぶ新しいタイプのしつけ教室だ。
トレーナーの中川房子さんによると、「他の犬と一緒に学ぶことによって“犬見知り”にも効果がある」とか。なるほど、種類も大きさも違う犬たちが楽しそうにじゃれ合っている様子はまるで兄弟姉妹のようだ。散歩途中に犬同士で吠え合っているのをよく見かけるが、ここの子犬たちはそんなことはしない。
「知らない犬を見て吠えるのは本能なので仕方ないと思っている飼い主様も多いのですが、しつけ次第でがまんできる子になります」と中川さん。
「犬のようちえん」では、犬同士で上手にコミュニケーションが取れること、社会のルールやマナーを学ぶこと、そして、オスワリやフセ、マテなどの基本的な指示を覚えることに重点をおいている。
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▲<左>オスワリ、そしてマテ <中>フセ <右>歩くときは人のサイドに |
社会のルールやマナーを学ぶということは、人に対して吠えたり噛んだりしないこと。掃除機や子供の声などの生活音に過剰に反応しないことも含まれる。教室内に流れる人間の声や騒音もそのための訓練なのだ。
そして、意外にも一番大切なのが、オイデやマテの基本動作を学ぶこと。
「なにか危険なものが迫ったときに“マテ”の指示が有効なのはとても重要なのです」
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▲みな良い子で仲良し |
ただ、この教室は人間社会に例えればセレブ子弟が通う私立幼稚園のようなもの。「うちのバカ犬でも言うことをきくようになるのかしら」と疑っているあなたに、中川さんの言葉を。
「たくさんの犬を見てきましたが、バカな犬などいません。どんな犬にも賢さの種のようなものがあるんです。それを見つけて水をやってうまく育てていけば、きっと芽を出します」
犬も人間と同じようだ。
ペットブームと言われている今、犬を飼う人が年々増えている一方で、捨てられて致死処分される犬は依然として多い。見た目の愛らしさや人懐っこいイメージにひかれて飼い始めたものの、思う通りにならない犬に対して「この子が言うこときかないから……」と、人間側がきちんとしたしつけをできなかったことの責任を犬に押し付けてしまうケースが後をたたない。
そんな不幸な犬をこれ以上増やさないためにも、犬を飼うならキチンとしつけを。どんな犬でも根気よく最後まで付き合うこと。その子の人生を幸せにするも不幸にするも、すべては飼い主にかかっているのだから。
★犬のようちえん 堀江教室……0120-074-115、大阪市西区北堀江3-6-21 メゾンドヴィル北堀江1階。“通園生”はまず飼い主とともにカウンセリングを受け、抱えているトラブルや悪癖の度合いを見て通園回数を決める。料金は24回で189,000円(小型犬の場合)。大阪市内なら有料で送迎もあり。さらに詳しい情報は「犬のようちん」ホームページで。
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▲<左>人間を信頼できる犬に… <右>トレーナーの先生たち(真中が中川さん) |
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▲水曜日のブレンド、ウインナー珈琲 |
扉を開けてすぐのらせん階段を降りると、外観からは想像できないほどの広い空間が奥まで広がる。
明るすぎない照明にステンドガラスの窓、赤レンガの壁。こげ茶色になったテーブルの間を、白いシャツに蝶ネクタイ姿の男性ホール係がきびきびと動いている。安さが売りのセルフコーヒー店にはない高級感。戦後間もない昭和21年に創業した老舗だけあって、レトロで大人の雰囲気だ。
“七色の珈琲”とは、月曜日はアラビアン、火曜日はブリティッシュと日替わりでブレンドを替えることからついた名前で、1杯420円。
私が行った水曜日は、ホイップクリームがのったウインナー珈琲の日。香ばしい深い香り、煎りの苦味とクリームのまろやかさ――落ち着いた店内の雰囲気もあいまって、まるでヨーロッパの古い町にいるようでウットリ……。
が、ふとテーブルの隅に立てかけてあったメニューを見て驚いた。
ケーキセットはわかる。パスタやドリアもわかる。でも、タンドリーチキン&ナンとか、焼肉、はたまた飲茶セット(中国茶付き)まであるのには驚いた。こんなヨーロピアンな空間で飲茶ですか……。ヨーロッパから力ずくで大阪へ引き戻された感じだ。
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▲珈琲とセットで750円のシナモントースト |
気を取り直して、コーヒーとセットで頼んでおいたシナモントーストを食べてみる。厚切りバケットにバターとシナモン、パウダーシュガーがかかったシンプルなスイーツだが、これが……おいしーーい!
バターのかすかな塩味と砂糖の甘さが絶妙。あくまでコーヒーの“アテ”として頼んだのに、いい意味で予想を裏切るおいしさなのだ。ちょっと大げさ? でも本当においしかったんだもん。
ということは、飲茶や焼肉もいけるのかもしれない……。特に人気メニューでもなさそうなシナモントーストがこのおいしさだもの。よし、今度来たら飲茶にしよう。ふふふ。
と、伝票を引き寄せると、端に文字が書いてある。
「珈琲はMJBの生命である」
そう、ここはコーヒーの店。サイドメニューが個性的だったので忘れるところだった。
それにしても、意外に広い店内といいメニューの豊富さといい、この店が深いのはコーヒーの味だけではない。また行ってみたい。
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※店名のMJBは、アメリカのコーヒーブランド「MJB」から。戦後間もない頃に進駐軍にコーヒー豆をわけてもらったころからつけられた。今ではMJBのコーヒー豆は使っていない(店長の横井純一さん)
★MJB珈琲店 淀屋橋店……06-6203-0078 大阪市中央区北浜4-1-1 石原ビルB-1。日曜定休日。7:30~22:00(土曜は18:00閉店)
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とんこつスープにトマトペーストがたっぷりと加えられたオリジナルスープは、こってりしているのに酸味がさわやかで今までに食べたことのない味。シャキシャキのキャベツや玉ねぎなど、野菜もたっぷり入っているので、女性には特におすすめ。
分厚いチャーシューものっているので、ボリューム満点。9月半ばまでの限定メニューなので、食べたい人は急いでね。
★博多ラーメン「しばらく」……06-6646-0765、なんばパークス7階にあるご当地フードパーク「コバランチ」内。トマトラーメンのほかにも、博多涼風麺(650円)などの夏メニューが揃っている
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▲主人の田村達雄さん |
うわあ。
これを見て声を上げない人はいないんじゃないだろうか。
皿からはみ出した30センチ大の穴子、極太の海老2尾、大葉、餅、さつまいもにナス――谷町にある海鮮居酒屋「一味禅」の人気メニュー「海老穴子天丼」は、見た目からして驚くほどのボリュームだ。大振りの器に乗っている天ぷらは計7個。しかも、赤だし付きで840円(税込み)と、これまたビックリの安さなのだ。
店の主人、田村達雄さん(60)は、「商品を見たら、その店の客への思いがわかる」と話すだけあって、安さと豪快さが売りのようでも、味には細部までこだわりがある。
天ぷら粉には独自のスパイスを混ぜて、衣だけでもおいしく食べられるように工夫されている。タレは長時間煮込んだ甘辛い味。これに、きざみ海苔をたっぷりとかけていただく。
穴子はほっこりと柔らかく、海老もプリプリ、野菜もたっぷり。天ぷらに味がしっかりとついているので、ご飯もすすむ。これだけ食べれば、夏バテなど吹っ飛んでしまうに違いない。
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来客数はお昼だけで300人近く、消費する白米は約60キロにもなるという。平日はサラリーマンが多いが、土曜にはそのサラリーマンが家族を連れてやって来る。「お父さんが家に帰って、ウチのことを話しはるらしいんですわ。それで『連れてってー!』となるんやて」。田村さんがふっくらと笑う。
安くておいいしいが当たり前の大阪人が、並んででも食べに来る天丼。一味禅の客に対する思い、しっかりと伝わっているようだ。
※丼物は昼(11:00~14:00)限定のメニューです。
★一味禅……06-4304-1621、大阪市中央区谷町5-6-4。定休日は日曜・祝日。人気店なので、できるだけ予約を。詳しい情報はホームページで。
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▲穴子は箸で持ち上げられないほど大きいよ(左) 「一味禅」の外観(右) |
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じめじめ、ムシムシ……食欲が減退しがちなこの季節、「冷やし中華」「冷やしラーメン」に次ぐ新たな夏の風物詩として“冷やし餃子”が注目を集めている。
餃子のフードテーマパーク「浪花餃子スタジアム」で各店舗の餃子名人たちがオリジナルの冷やし餃子をそれぞれ開発した「冷やし餃子大会」が開かれているということで、早速取材に行ってきた。
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各店自慢のメニュー全8品の中でひときわ目立っていたのが、慶楽(チンロー)の「金魚すくい」。透明なレンゲにエビ餃子が一つずつのった、中華というよりは高級フレンチのような一皿。レンゲの裏にワサビ醤油がしのばせてあるので、何もかけずにレンゲから直接チュルルンと吸ってみよう。金魚型の人参が飾られているなど、繊細でかわいらしい一品。1人前580円。
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もうちょっとガッツリ食べたい人には、西湖(サイコ)の「涼風 水餃子麺」がおすすめ。冷たい麺の上に水餃子が6個ものってボリューム満点。シャキシャキの水菜とピリッとした糸唐辛子がアクセントになっている。スープも飲み干せば満腹に。1人前600円。
この他にも餃子のタレをジュレ状にしてかけたものや、手巻きシソ餃子、サラダ仕立てなど、独創的な冷やし餃子が揃っている。見た目も涼しげで喉ごしサッパリ、スタミナもつく冷やし餃子、夏の定番メニューになること間違いなし!
ちなみに、浪花餃子スタジアム内には餃子を食べた後のデザートとして「そっくりスイーツミュージアム」が併設されている。
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見た目がコロッケそっくりのアイスクリームや、きつねうどんそっくりのカップケーキなど、リアルに模したスイーツが多数あるが、せっかく餃子を食べに来たので、ここでも餃子(実はチョコ餡餅、1箱750円)をチョイス。餃子づくしの1日で満足満足。
★浪花餃子スタジアム……06-6313-0765、大阪市北区小松原町3-3 OSビル3階。営業 時間などの情報はホームページへ。
※関連記事……パリパリでジューシー 浪花餃子スタジアムのニューフェイス
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▲1個200円のジャン丸くん |
こんなん、誰が思いついたんや――道頓堀にあるお好み焼き店「門」の人気メニュー、たこ焼き「ジャン丸くん」を初めて見た時の率直な感想。
直径、なんと8センチ。材料は普通サイズの6倍。いくら“他人と違ってナンボ”の大阪人でも、これにはビックリする。テニスボール大のたこ焼きなんて見たことがない。
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▲店主の岡田さん |
大阪の食べもの屋は、安くておいしいが当たり前。しかも、大阪人が大好きなたこ焼きときたら、いくら 見た目がおもしろくても中身がいい加減なら客は来なくなる。だし汁の量、小麦粉の割合、焼き時間……試行錯誤の末、普通のサイズと変わらない“外はカリッ、中はトロ~”のおいしいたこ焼きが出来上がった。
岡田さんがジャン丸くんを売り出したのは、店がまだ平野区にあった6年前。景気はどん底で「近所に4つあった銀行のうち2つが潰れてしまった」。店の経営も苦しくなり、大阪全体が暗かった。「暗い世の中、なんとか明るくしたい」「大阪を元気にしたい」と考え続け、ジャン丸くんを思いついたという。
評判が評判を呼び、店の一番人気メニューとなったジャン丸くん。他府県から来る観光客にも知られるようになり、今では冷凍の通販も行っている。
でも、もし機会ができたら、ぜひ店で食べてほしい。岡田さんと常連客のテンポの良い掛け合いが楽しいから。
一見さんは入りにくい? とんでもない。「大阪は楽しいところ」と言われるのが何よりも嬉しいと言う岡田さんがやってる店でっせ。一見さんも大歓迎ですわ。
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▲<左>店一番のジャン丸くん名人、スタッフの三谷さん <中>店内(1階) <右>大ぶりタコがゴロリ、ジャン丸くんの中身 |
★お好み焼き「門」……06-6213-0300、大阪市 中央区道頓堀1-10-5(松竹座の向かい)。火曜定休日(火曜日が祝日の時は翌日。ただし正月、ゴールデンウィーク、8月は除く)。詳しい情報はホームページで
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▲色やデザインもさまざま=大阪市北区の阪神百貨店で |
レインシューズとは早い話が“長靴”なわけだが、最近では雨の日以外にも履けるようなデザインが増えている。海外の高級ブランドでも取り上げられていて、今シーズン、最も注目されているアイテムだ。
大阪市北区の阪神百貨店では、ブーツ型の他にローファー型のものも登場。デザインやサイズによっては、梅雨入り前で既に品薄になっているほどの人気だ。価格は8290円から(税込み)。ベーシックな黒や茶のほかに赤や緑のカラフルなものや花柄がある。
人工皮革にエナメル加工を施しているためか、いかにも「雨用でビニール製」といった感じはない。これなら外出先で晴れても気にならない。
婦人靴売り場担当の田中友子さんは「若い世代から年配の方まで人気は幅広い」と話す。より華やかな色やデザインの方が売れ行きが好調だとか。
おしゃれで機能的なレインシューズがあれば、それまで憂うつだった雨の日が待ち遠しくなるかもしれない。
★阪神百貨店……06-6345-1201、大阪市北区梅田一丁目13番13号。レインシューズの販売は6月末まで。詳しい情報はホームページで
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テーマ:おすすめ商品 - ジャンル:ファッション・ブランド
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彫刻だけを集めたユニークな美術館があると聞いてでかけてきた。
地下鉄江坂駅から徒歩10分。住宅街に突然広がる4万坪の広大な敷地「アメニティ江坂」。その中に、こぢんまりとしたレンガ造りの美術館「スキュルチュール江坂」がある。
ロダンやムーア、ジャコメッティら世界の巨匠による9作品とともにデッサン画やアフリカ彫刻が落ち着いた照明の下に配置されている。洗練された近代彫刻と素朴なアフリカ彫刻の対比がおもしろい。
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建物自体は小ぶりで展示作品数も多いとはいえないが、広大な敷地の中に建つ美術館だけあって外の雑音は完全にシャットアウト。建物の中にいると俗世から切り離されたような錯覚に陥る。また、一番広い展示 室内にはじかに座ってくつろげる作品(セヌフォ族による“Bed”)が置いてあり、時間をかけてゆっくりと鑑賞できるように配慮されている。
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美術館の横に広がる彫刻庭園「リーニュ・ブランシュの庭」は、静かで薄暗い館内とは対照的な、大きく開放的な空間。美しく手入れされた緑の芝生の上に、ハンガリー出身の彫刻家、マルタ・パンの作品が点在 する。おおらかで自由な作品は眺めているだけで気持ちがよくなる。
就職・進学など新しい生活がひと段落するこのごろ、知らず知らずのうちに蓄積していたストレスで心身ともに疲れを感じている人は多いはず。たまにはこんな美術館で、せわしない日常から心身を解放していて みるのもいいかも。
※「スキュルチュール」とは、“sculpture”(英語で“彫刻”の意)を仏語読みしたもの
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▲館内にはカフェコーナーもある |
★スキュルチュール江坂……06-6384-8173、吹田市芳野町13-16、休館日などの詳しいスケジュールはホームページへ。
テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術
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東京における一口餃子の名店「赤坂ちびすけ」と、薄皮餃子が人気を集める地元大阪の有名店「金太郎餃子の丸正」、羽根付き餃子の発祥店である「ニイハオ」の3店だ。
◇元祖羽根付き餃子「ニイハオ」
約60軒の餃子店が集まる東京・蒲田を代表する人気店。餃子のまわりにこんがりとした薄皮を付ける「羽根付き餃子」は「ニイハオ」が元祖。白菜、長ねぎ、バラ肉のシンプルな餡は、いくら食べても飽きがこない。にんにくが入っていないので、平日のランチに最適。
◇一口餃子専門店「赤坂ちびすけ」
食の激戦区、東京・赤坂で人気を誇る実力店。パリパリの焼き餃子もいいが、大根おろしと柚子胡椒で食べる水餃子がおすすめ。ツルンとした喉ごしが暑い季節にぴったりだ。琉球島豚や島根産の醤油、中国の塩など、具財にこだわっているだけあって小さいながらもパンチの効いた味になっている。
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▲一人前450円の水餃子。柚子と大根がさっぱりと大人っぽい味に |
◇超薄皮餃子「金太郎餃子」
どこを切っても変わらない金太郎飴のごとく“いつ、どこで食べてもおいしい”というのが店名の由来。シャキシャキの白菜とマイルドにんにくを使用した餡(あん)はさっぱりとしていて、ほのかに甘い。極薄の皮で包まれているために口に入れた瞬間にとろけてしまう。ハチミツが入ったオリジナルのタレと秘伝の薬味(辛口)は常連客から「わけてほしい」と頼まれるほど支持されている。
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▲パリパリ感を出すために“ひだ”を折らずに餡を包む。7個で350円 |
どれも個性あふれる新店舗、あたなはどの餃子を食べたい?
★浪花餃子スタジアム……06-6313-0765、大阪市北区小松原町3-3 OSビル3階。
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またがっているだけでダイエット効果が期待できるという乗馬型フィットネス器の影響か「本物の馬に乗ってみたい」という人が増えている。これまでは高額で敷居の高いイメージがあった乗馬だが、初心者用レッスンの料金を安く設定して無料で馬具を貸し出す乗馬クラブも多く、ごく普通のサラリーマンやOLの間で人気が高まっている。
花博記念公園内にある「鶴見緑地乗馬苑」では、3タイプの初心者教室がある。料金は1回3500円(30分)。「とにかく一度馬に乗ってみたい」という人のための体験コース(1回)では、乗り方や降り方、馬上でのバランスのとり方などを習う。
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▲最初は鞍についた取っ手でバランスを(左)初心者教室が開かれる室内練習場(右) |
その次は初心者コース(4回)で、主に速足(はやあし)でのバランスの取り方を学ぶ。このコースまではコーチがマンツーマンでついていてくれる。鞍にはバランスを補助するための取っ手もついているので安心だ。ここまで体験すると馬にも慣れ、ほとんどの人が「もっと乗れるようになりたい」と次のエンジョイコース(8回)に進むという。
エンジョイコースでは馬を操作できるようになり、「さらに続けたい」とコースを終了後に鶴見緑地乗馬苑の会員になる人も多い。
人気の秘密はなんだろうか?
事務局長の朝日光良さんによると、乗馬は優雅に見えてもなかなかハードなスポーツで、慣れない内は常足(なみあし)でも汗だくになることもあるらしい。それでも、乗馬の一番の魅力は馬との触れ合いにあると言う。「乗馬は馬との信頼関係があってこそ成り立つスポーツです。相性がいい馬もいれば悪い馬もいるかもしれない。はじめのうちは大変ですが、馬が言うとおりに動いてくれた時はとてもうれしいものですよ」。
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▲事務局長の朝日光良さん(左)ブラッシングされているハフリンガーのビッキー(右) |
鶴見緑地乗馬苑では、会員になったらまず馬手入れのレッスンを1時間受ける決まりになっている。普段の世話はスタッフがやってくれるが、乗馬後のブラッシングなどは馬との絆を強めるために欠かせない儀式でもある。そうして見ると、どの馬も毛並みにツヤがあって健康そう。厩舎もおどろくほど清潔で、さわやかな藁の香りはしても嫌な臭いは一切ない。
心身ともに鍛えられそうな乗馬、ますます人気が出るにちがいない。
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▲鶴見緑地乗馬苑に向かう道(左)風が気持ちいい広い馬場(右) |
★財団法人 大阪乗馬協会 鶴見緑地乗馬苑……要予約、06-6915-0034、火曜定休日。体験コース(1回3500円)、初心者コース(4回14000円)、エンジョイコース(8回28000円)。長ズボン(ジーンズ可)にスニーカー、手袋持参で。詳しい情報はホームページへ。
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ヒッチコックの姿が型抜きされたドアを開けると、古い紙と木の香りがした。
ブックカフェ「ワイルドバンチ」の蔵書は約2万冊。元はライブハウスだったという店内の黒い壁の半分は本棚で隠れている。文学、映画、演劇、音楽、ミステリーなどが主なジャンルだが、店主の庄内斉さんによると「いわゆる赤川次郎で始まって、渡辺淳一で終わっている本棚はないかな」。
売れる本には興味がない。だから、誰もが知っているベストセラー本は揃っていない。しかし個性的な蔵書が口コミで伝わって、客には映画関係者や雑誌編集者、ライターが多いという。廃刊になってしまった希少本も数多く眠っているので、本マニアの間でも知られるようになった。
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店内では、古民家の柱などをリサイクルして作ったというテーブルやカウンターでコーヒー(250円)やビール(500円)、バーボン(500円)などが飲める。店の一部では写真展もやっているし、月に一度のペースでライブも開いているが、「本業はあくまでも古本屋」と庄内さん。
店の名前は映画のタイトルからとった。死を覚悟で殴り込みに行く男たちを描いた西部劇で、庄内さんの思い入れの強い作品だ。活字離れの影響で厳しいと言われる書店経営。逆風に立ち向かう庄内さんの姿が映画の男たちに重なる。
★ブックカフェ&バー「ワイルドバンチ」……大阪市北区長柄中1-4-7 公ビル1階、06-4800-4900、詳しい情報はお店のホームページへ
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博多に行ったら辛子明太子、京都なら八ツ橋、名古屋はういろう……ベタ(ひねりがない)と言われればそれまでですが、お土産はわかりやすい物のほうが案外喜ばれるものです。
阪急三番街にある「夢ぎゃらりぃ ハトキン」には、そんなベタな大阪土産がたくさんそろっています。関西限定のスナック菓子、たこ焼きを模したケーキや饅頭、お好み焼き味のせんべいなど、お土産コーナーはベタの洪水。
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▲ローソン放出東二丁目店 |
夜の闇の中で輝く看板。コンビニエンスストアはどこも明かりが過剰なものですが、こちらの店舗はひときわ目立っておりました。でも、この看板って普通はもっと高い位置にありますよね?
ここは大阪市鶴見区にある「ローソン放出東二丁目店」。看板のポールの長さは2メートルほどです。まぶしい! そして大きい! 看板ってこんなに大いものなんですね。間近で見てこそ実感できるというものです。
ちなみに、店員さんに理由を聞いてみましたが「わからない」との答えでした。
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梅田から中崎町へ、都島通りを歩いていると、通りの横から白い湯気がふわふわ浮かんでいるのに気づいた。のぞいてみると、石でできた小さな湯船があって、湯が湧き出ている。
そばに立てられた看板によると、大東洋グループ(大阪市北区)がここで掘削した天然温泉の一部を開放し、誰でも無料で利用することができる足湯場だという。
今週のテーマは“習いごと”
カワイイだけじゃないワン!
大阪来たら寄ってみぃ~!
写真で見る大阪の“けったい”
ノラ御用達?
Author:まさこ
大阪のおもしろスポットを発信します。
<09 | 2023/10 | 11> | ||||||
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